【男の眉毛のお手入れ事情】「間違った方法で眉剃りをしてる」と眉毛専門家が指摘。眉の処理の正解とは?
眉毛を整えることは今や男性のたしなみだ。最近は男性の美容情報も手軽に手に入るようになったが、まだまだ眉ケアの方法をきちんと知らない男性も多いだろう。
世の中の男性は、眉毛の手入れはどうしているのか。セルフでどれくらいの男性がケアをしてるのだろうか。株式会社プラスエイトが、20歳以上の男性(眉毛を整えている方)を対象に、「男性の眉毛のお手入れ方法」についての調査を実施しました。その結果から昨今の男性の眉毛事情を紐解こう。
Q. 眉毛を整えるようになったのはいつ頃から?
『16~18歳(23.3%)』と回答した人が最も多く、次いで『19~22歳(22.9%)』『30歳以降(21.8%)』と続いた。
学生時代から眉毛を整え始めたという方が約半数ほどいるようだが、どのようなことがきっかけだったのだろう。
「眉毛を整えるようになったきっかけは何ですか?(複数回答可)」の問いに、『身だしなみを整えるため(46.9%)』という回答が最も多く、次いで『眉毛が濃く気になったため(39.6%)』『眉の形(生え方)が気に入らなかったため(34.0%)』と続いた。
自分の身だしなみが気になりだしてお手入れを始めた人が多いよう。さらに、具体的に聞いたところ……。
・眉毛を整えるのが流行っていたため(20代/大阪府/自営業/自由業)
・元々眉毛が濃い事もあり、それがコンプレックスになっていた。身だしなみを整えて清潔感あるようにしたかった(30代/大阪府/会社員)
・眉毛のカーブが角ばっていて怒っているように見えたため優しい感じにしたかった(40代/神奈川県/会社員)
・40代に美容院へ行った時、それまで指摘されなかったが眉毛が伸びすぎているからカットした方がいいと言われたことがきっかけ(50代/大阪府/無職)
などの意見が寄せられた。
自分で意識したり周りからの指摘があったりと、眉毛ケアを始めたきっかけはさまざまだが、眉毛はその人の見た目や雰囲気を大きく印象づける、重要なパーツであることが窺える結果に。だが、その眉毛ケアの方法は合っているのだろうか?
同じく、株式会社プラスエイトが眉毛サロン従事者を対象に行った「眉毛のセルフケアにおけるNG事項」に関する調査結果を見てみよう。男性たちがどのように眉毛処理を行っているのか、また、どのような方法が望ましいのかなどを探っていく。
Q.間違った方法で眉毛を処理している男性は多いか?
「間違った方法で眉毛を処理している方は多いですか?」と質問したところ、『とても多い(33.8%)』『多い(51.0%)』と、合わせて8割以上の方が多いと回答し、次いで『あまりいない(11.7%)』と続いた。
なんと間違った方法で眉毛処理をしている人が多いという回答が8割を超え、世の男性たちの多くが間違った方法で眉毛を処理している実態が浮き彫りに。
間違ったやり方とは? 眉のセルフケアでの失敗例
間違った眉毛の処理方法を聞いたところ、『眉毛を抜く(49.1%)』という回答が最も多く、次いで『肌が乾燥した状態で眉毛を剃る(38.3%)』『毛の流れを考えずに形を作ろうとする(36.8%)』と続きた。。
半数近くの方が眉毛を抜くことを誤った処理方法であると指摘している。よくある間違った眉毛の処理方法について、より具体的に聞いてみた。
■誤ったセルフケアが常態化! 見栄え悪く肌荒れも。
・毛流れを揃えないで切るのでガタガタになっている(20代/女性/東京都)
・眉骨の形を無視して処理する(30代/女性/三重県)
・抜いてポツポツ毛穴になって悩んでいる人がいる(30代/女性/福岡県)
・肌が乾燥した状態で眉毛を剃り、地肌が荒れてしまっている(40代/男性/千葉県)
・毛の長さを整えない(40代/男性/京都府)
・骨格、顔立ちに合わない形にしている(50代/女性/福岡県)
自己流でケアを行っている結果、毛の流れや長さが整っていなかったり、左右の形が異なっていたりと、見栄えが悪く、骨格・顔立ちに合っていない状態になっている男性が多いようだ。また、抜くことによる肌トラブルという回答も見受けられた。
Q. 間違った処理により引き起こされてしまう悪影響は?
「間違った眉毛の処理方法を続けることにより、眉毛や肌に悪影響を与えることはありますか?」と質問したところ、『ある(86.6%)』『ない(13.4%)』という結果に。
『肌荒れ、皮膚炎(46.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『眉毛が薄くなる、生えにくくなる(45.9%)』『眉の形が崩れる(39.9%)』と続いた。肌が乾燥した状態で眉を剃ったり毛を抜いたりすることで、肌が荒れてしまったり、毛が生えにくくなったりといったトラブルを指摘。
また、毛の流れを意識せずカットしたり、カットの結果長さが揃っていなかったりすることで、眉の形が崩れるという影響も見られ、ケアを行っているのに逆に形が崩れるという意図しない結果となっていることが判明。
続いて「間違った処理により引き起こされる悪影響について、具体的に教えてください」と質問したところ、以下のような回答が寄せられた。
■肌荒れや埋没毛、そして生えてこなくなることも
・まぶたが下がる(20代/女性/東京都)
・眉毛が薄くなる、生えにくくなる(30代/男性/大阪府)
・毛が生えてこなくなって整えることができない(30代/女性/東京都)
・抜きすぎると生えてこなくなる(30代/女性/千葉県)
・埋没して炎症が起きる(30代/女性/愛知県)
・肌が荒れて黒ずむ(50代/女性/新潟県)
誤った処理方法を続けることで毛穴が傷つくだけでなく、埋没毛や眉毛が生えてこなくなったり、肌が荒れて黒ずんだりとさあざまな悪影響があることがわかった。
正しいやり方で処理するために大切なことは?
「自分で眉毛を整える場合、どのような方法がおすすめですか?」と質問したところ、『ハサミで毛先を整える(41.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『眉用カミソリで剃る(30.1%)』『毛抜きで抜く(27.3%)』という方法が続いた。
ハサミで毛先を整えることや、眉用カミソリによる剃毛がおすすめであることがわかったが、手順はどうする?
「正しい眉毛の処理方法の手順を教えてください」の問いに『長さを整える→ムダ毛を剃る→洗顔→保湿(19.9%)』という回答が最も多く、次いで『洗顔→ムダ毛を剃る→長さを整える→保湿(18.0%)』『洗顔→保湿→長さを整える→ムダ毛を剃る→保湿(16.5%)』という結果に。
眉ケアのポイントは「処理後の肌ケアを怠らないこと」
さらに「正しい眉毛の処理方法として、重要なポイントは何ですか?(複数回答可)」という質問には『処理後の肌ケアを怠らない(34.8%)』『保湿をしてから処理する(33.6%)』『ムダ毛以外の眉毛を抜かない(29.1%)』という回答が寄せらた。
保湿後の眉毛処理をすすめる人と、眉毛処理後の保湿をアドバイスする人が存在するものの、いずれにしても保湿は非常に重要視しているようだ。また、長さを整える作業とムダ毛を剃る作業を二段階で行い、ムダ毛以外の眉毛は抜かず剃って処理すべきことが示されている。最後に、セルフケアに関するアドバイスを聞いた結果がこちら。
■なるべく抜かず、整えるのはカットで。保湿は念入りに
・あまり抜かずにカットするようにすること(20代/女性/京都府)
・保湿を大切にする(30代/女性/千葉県)
・毛抜きを使うときは、なるべくゆっくり刺激を減らす。処理後は保湿を念入りにする(30代/女性/熊本県)
・毛の流れに沿って形を整える(40代/男性/大阪府)
・眉毛の上部分(眉山など)を剃り落とさない(40代/男性/大阪府)
・眉周辺のムダ毛の処理を怠らない(50代/女性/埼玉県)
眉毛の形を整える際はなるべくハサミでカットするようにし、抜くのは極力控えることや、処理の中に必ず保湿を組み込むことの重要性を訴えるアドバイスが多く見られた。
間違った方法での自己処理は危険。眉毛は正しいやり方で整えよう
今回の調査で、8割以上の方が多くの男性達の眉毛ケアの方法は間違っていると感じていることがわかった。具体的には、眉毛を抜いたり、肌が乾燥した状態で眉毛を剃ったり、毛の流れを考えずに形を作ろうとしたりしている方が多数見られることを指摘。
眉毛は顔の額縁と言われ、顔の形の特徴に合わせて眉を整えれば、全体的にバランスの取れた印象を創ることが可能。自身の輪郭にはどのようなシェイプが似合うのかや、正しいケアの方法は、自分だけではわかりにくいので、気軽に眉サロンに足を運び、カウンセリングやケアを行ってもらうのもいいだろう。
構成・文/後藤麻衣